更年期障害の最大の障害は女性ホルモンの現象と言われています。
実際に閉経を迎えた女性の多くは女性ホルモンの分泌量は激減してしまい、身体の中でホルモンバランスが変わることで、更年期障害の元になるような様々な症状を起こしてしまう事態になっています。
そんな中、大豆イソフラボンが更年期障害の緩和にいいとされているのは、女性ホルモンのエストロゲンに科学的構造がよく似ているためです。
つまりエストロゲンの代わりになるのがイソフラボンというわけです。
更年期障害といっても個人によって差があり、ホルモンバランスが崩れることによって、精神的に不安定になったり、イライラしたりします。
意味もなく身体がほてりのぼせたり、冷え症や肩こり、全身に感じる倦怠感などでしたら、まだ軽いほうですが、憂にも似た症状、不眠や耳鳴りやしびれなどといった症状まで起こるのが更年期障害です。
こうした更年期障害に対して、イソフラボンはエストロゲンの代わりをすることで症状を和らげてくれるのです。
大豆イソフラボンは、植物エストロゲンのひとつといわれ、その化学構造が女性ホルモンであるエストロゲンに似ていますが、大豆イソフラボン配糖体のままではエストロゲン受容体に結合しません。
体内で大豆イソフラボンアグリコンに変化して、更年期障害の症状も緩和することができるのです。
更年期障害のように、エストロゲンが不足状態になると、大豆イソフラボンが補助的に作用し更年期による症状を和らげるよう働くようになります。
1日の摂取量の目安としては上限値を70~75mgとしたうえで、サプリメントなどで摂取する量は30mgまでが望ましいと言われています。
残りの50mgを食品から摂る場合には、豆腐ならば半丁、納豆ならば1パックというようにごく少量で十分に摂ることができます。
ただし子宮筋腫や子宮内膜症といった婦人病にかかっている人にとっては害になる場合がありますので、医師の判断を仰いだ方がいいでしょう。